当院での治療例
消化器科
Case01. 胃内異物 - 犬 - |
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【来院理由】 急に倒れて、突っ張るような発作を起こしたため来院されました。 |
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【処 置】
発作の診断のため血液検査、レントゲン検査を行い偶発的に円形の胃内異物が認められました。 |
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【備 考】
比較的、若齢犬に多くみられますが、一度異物を食べたことのある子では何回も繰り返すこともあります。 |
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↑術前写真(矢頭が異物) 仰向け |
↑術前写真(矢頭が異物) 横向き |
↑術後写真(異物を除去) |
Case02. 脾臓腫瘤 - 犬 - |
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【来院理由】 血尿を主訴に来院されました。尿路系精査のため画像検査を進めていたところ、エコー検査にて脾臓に腫瘤をみとめました。 |
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【処 置】
エコー所見のみでは脾臓の悪性度の判断は十分にできませんが、良性であっても自壊して破裂する可能性があるため、脾臓摘出の適用と判断しました。 |
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【備 考】
脾臓の腫瘤は症状が出ることはほとんどなく、健康診断や別の主訴を目的としたエコー検査で偶然見つかるケースが多いです。一般に腫瘍に関しては悪性であれば血管肉腫のことが多く、転移の有無や進行度合いを見た上で、外科的摘出をするか内科的に対応するかを考えていくことになります。ただし脾臓は血液が充満している臓器ですから、良性の場合であっても腫瘍が肥大化した末に自壊してしまうと、腹腔内での出血が深刻なものになってしまいます。ですので、今回のように症状が出ていない段階で摘出に至ることがあります。 |
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脾臓のエコー画像 (大きさを測定している白い領域が腫瘤) |
脾臓のエコー画像 (別アングル) |
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